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日本の大学を卒業後、アメリカへ大学院留学。アスレティックトレーナーとして、現在はテキサス州ヒューストンにて高校ATCとして勤務中。資格を取ってもまだ日々勉強です。4年ぶりの都会暮らしを楽しんでます☆


by kanaeinoue
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Drug Education

今日授業で「子供に薬物乱用防止の指導・教育をするためにはどのような方法があるか」というのを話あった。日本では小学校高学年からすでに薬物乱用防止の授業や講義があるという。また、中学校や高校ではロールプレイを用いた薬物の恐ろしさを訴えるための授業などが展開されている。薬物の効果と副作用、使用することによって体や脳にどのような悪影響を与えるのか、というフィジカル面の事実。逆に、薬物乱用する人はメンタルな部分の弱さが人からの勧誘や強要に抵抗できなかったりということ。子供たちがどのような反応をするのだろうか。





”Drug”という言葉の示す範囲は非常に大きく、医薬品から嗜好品、麻薬などの違法物質まで含まれる。どのDrugがOKでどれがNOなのか、ボーダーラインを引いているのは「法律」。たとえばカフェインもアルコールもニコチン(タバコ)も違法となれば人々はそれらを使用することはないのか?麻薬が法律に反することがなければ、そこらじゅうに出回ってみんなが好き好んで使用しようとするか?そこには"Good/Bad"というボーダーラインは存在しないのか。

体に悪いとわかっていても大人が喫煙をするように、子供たちも興味本位で手を出してしまうんじゃないか。事実を知らなければいけないことももちろんあるが、薬物の存在、そして「してはいけません」という警告の前に、「善い(良い)こと」「悪いこと」の区別をもっと明確にするべきではないかと思う。「体に悪影響を与えるもの、依存症になり逃げ出せなくなるもの、社会的に悪となるもの」を受け入れない強さを持つためには、薬物が絶対に悪いものという意志決定ができるような子供に教育していかなければいけない。そうでなければ「NO」という言葉は出てこないし、それを言う勇気や強さも生まれてこないはず。原点を突き詰めると、子供の道徳的・倫理的常識を育てるために、学校・家庭・地域が働きかけなければいけないんだと思う。手を出す子供が悪いんじゃない、回りにいる大人に責任があるんだよね、結局は。

タバコが体に悪いものだってことはみんな知っているし、最近は喫煙場所もかなり限られてきて、行き場がなくなりつつある喫煙者。にも関わらず、日本もアメリカも喫煙者数は減少することを知らない。維持でも場所を見つけて、2分でもいいから吸いにいこう、というような意気込みがある人もいたりする。分からない・・・喫煙は体に悪いDrugのひとつ。「悪い」と分かっていてどうして吸うのか、私には理解できないんだなー。違法にしちゃえばいいのに、そうしたら吸う人が一気に減ると思うからね。道徳を法律で縛るなんて、ほんとに悲しいことだと思う。
by kanaeinoue | 2005-11-17 23:18