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日本の大学を卒業後、アメリカへ大学院留学。アスレティックトレーナーとして、現在はテキサス州ヒューストンにて高校ATCとして勤務中。資格を取ってもまだ日々勉強です。4年ぶりの都会暮らしを楽しんでます☆


by kanaeinoue
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心あるトレーナー

今日は1年生の後輩と話をした。やめたいと思っているそうだ。
理由は、他にやりたいことがあるけれどあまりにも時間拘束がありすぎて
それに当てる時間がなさ過ぎること。二つのことを天秤にかけたら、
今はやりたいことに傾いていること。チームに愛着が湧かなかったり、
自分の必要性を感じない・・・などなど。
本当にこの半年間を反省した。私が一年生のときは、
4年生の話を聞いていろんなことを感じて、
それでもやっていこうと思える状況になっていた。
たぶん先輩はあまり深くは考えないで、自分の思っていることをありのままに話してくれたのだと思う。
でも、私はいざその立場になって、それをしてあげていない。
ただただ自分のことを考えて夢中になりすぎていて、ひとの心を気遣う余裕がなかった。
今回相談を受けたのも人に依頼されてからだし、
1年生が自ら悩みを打ち明けようとはしてくれなかったのだから。
確かにいっしょに活動はしていないし、性格とかも全然分からないけれど、
こんなさめたグループじゃ、同じグループ名乗っている意味がないんじゃないか?
ただの勉強サークル??という気がしてならない。
トレーナーとしての心をある程度育てるのは始めて1年目のときだ。
何も知識も技術もないままそれでも毎日現場にいて、
悔しい思いや切ない気持ちを味わって、
自分の中で消化して快く選手のために自分のために働く。
それがいつしか経験だったり自信になっていく―それでこそ成長していけるものだと思う。
しかし、今のシステムではただの頭でっかちのコンピュータトレーナーだ。
マニュアルどおりに評価やリハビリをしていって、
選手がケガをしたり挫折したりしても何も思わない=どうやって早くリハビリしようか?
と考えるようなトレーナーなんて、選手はどう思うだろう?
活動の質だけがすべてじゃない。
人間的にこいつは信頼できる、すべてを任せられると思われないと選手は使ってくれない。すべては心だ。それを改めて感じた、そしてそれを教えてあげていなかった今までを反省した。
これから長い大学生活の中で、トレーナーとして彼らはどう感じるのか・・・・・
考えると複雑な気持ちでいっぱいだ。
by kanaeinoue | 2004-09-09 20:43